ご挨拶

「第19回日本がん薬剤学会(JSOPP)学術大会」開催にあたって

大会長 石丸 博雅
公益財団法人榊原記念財団 附属 榊原記念病院 薬剤科長

この度、第19回日本がん薬剤学会(JSOPP)学術大会を、2027年6月12日(土)に東京・星薬科大学 百年記念館にて開催する運びとなりました。大会長としてご挨拶申し上げます。

開催会場となります星薬科大学は、その名が示す「星」のごとく、長きにわたり薬学教育と研究の発展を照らし続けてきた歴史ある学府です。薬学の未来を担う多くの人材を輩出してきたこの地で、がん薬物療法の「安全」を主題とする本大会を開催できますことを、大変意義深く感じております。

今年のテーマは、
安全という星を道しるべに、未来へつなぐがん薬物療法
~曝露対策・薬薬連携・教育が支える安全な化学療法~
といたしました。

がん薬物療法に携わる我々薬剤師は、患者さんの生命と生活を守るため、常に安全を最優先に、確かな知識と技術を磨き続ける責務があります。その中でも、ハザーダスドラッグの曝露対策の徹底、薬薬連携の強化、次世代を担う人材の育成は、安全な化学療法を未来へつなぐための三本柱です。さらに、安全な化学療法の実践には、チーム医療としての協働が欠かせません。日々のケアや治療支援に携わる多職種の皆様の視点は、現場の安全性を高めるうえで大きな力となります。本大会では、薬剤師のみならず、医療チームの一員として関わる皆様にもご参加いただき、互いの知見を共有しながら、より良い医療の実現につながる議論が深まることを期待しております。

今回テーマに掲げた「安全という星」は、まさに私たち医療者が進むべき方向を照らす “道しるべ” の象徴です。3月から6月の春の夜空に輝くアルクトゥルス、スピカ、デネボラ―いわゆる「春の大三角」が旅人たちを導いてきたように、がん薬物療法に携わるすべての医療者が、安全を中心に確かな連携と教育をもって未来へ歩み続けることを願い、このテーマを設定いたしました。

星薬科大学という “星” の名を冠する学びの場で、 アルクトゥルス、スピカ、デネボラ(春の大三角)を象徴的な“道しるべの星々” として重ね合わせた本大会が、がん薬物療法の未来を照らす新たな一歩となることを期待しております。

本大会では、最新の知見の共有に加え、現場で直面する課題を議論し、実践に結びつく学びを得られる場となるよう準備を進めております。また、薬学生の皆様と一緒に薬剤師の未来を考えるセッションや、多職種で安全な化学療法を考えるセッションも企画しております。より多くの薬学生の皆様、そして多職種の皆様のご参加を心より歓迎いたします。皆様のご参加が、がん薬物療法の安全性向上と、より良い医療の実現につながるものと確信しております。多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。